松田龍平主演のNHKスペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介〜」。100年前の中国を文豪・芥川龍之介はどのように見て、感じたのか。大阪毎日新聞特派員として憧れを抱いていた上海で過ごした4か月。理想と現実のギャップに絶望しながらも、したたかに生きる人々に出会う。この時代の混沌とした猥雑感、混迷の雰囲気を、ピアニストであり作曲家の稲本響が優しく包み込む。憂愁のある美しいメロディ、人々の慟哭のようにも聴こえるメロディ、混沌とした不穏な雰囲気を感じるメロディ、力強く生きていくエネルギーに満ちたメロディ……映像に寄り添いながらも、音楽からもイマジネーションが溢れている。