近年は個々の活躍も目立つようになった異能ビート集団による新作。〈ぶっ壊せ〉の連呼がケミカル・ブラザーズの新作ともリンクするブレイクビーツ・ナンバー“Ideology”や、時空が歪むかのようにテンポが揺らぐトラックの上で鎮座DOPENESSがラップする“Delicacy”など、強烈なオリジナリティーを感じさせる曲がズラリ。“No End Theory”に顕著なLAビートへの憧憬の先で、ネクスト・レヴェルを提示した強力盤だ。