97年に解散して2011年に復活していたザット・ドッグの、22年ぶりとなる4作目がCD化。ペトラ・ヘイデンが不在のため独特な弦の絡みはないが、憂鬱なハーモニーとメロディーの美しさ、ダウナーで歪んだサウンドの平熱ぶりは往時と変わらない。パワー・ポップ調の序盤からグレアム・コクソンが助力したメランコリックな“Never Want To See Your Face Again”、弦楽隊を従えたラストの表題曲までどこを切っても最高。ずっと聴ける一枚。