約20年前に当時の東芝EMIからシリーズが発売(現在いずれも廃盤)されて以来、久々のカーメン・ドラゴン(1914~1984)の体系的復刻、しかも主要録音がまとまったボックスです。アメリカ西海岸を中心に指揮者・作曲家・アレンジャーとして活躍したドラゴンは映画『あきれたあきれた大作戦』(1979)のラストにカメオ出演するなどフィードラー、コステラネッツと並んでライトクラシックのスター的存在でした。1978年には来日して読売日本交響楽団を指揮しています。ショパンからコール・ポーターまでキラキラ舞うゴージャスなサウンドが不思議と懐かしい、楽しみ盛りだくさんの一箱です。