昨年MAKOTOのリミックス・アルバムに参加していたので名前を覚えている人も多いだろう、名曲“Open Page”で知られる現行メタルヘッズの顔、レンズマンのファースト・アルバムが到着。本来2012年にリリース予定だったものだが、2年のブランクで埃をかぶることなく却って熟成されたようで、珠玉のリキッド・サウンドがとめどなく流れる、秀逸なディープ・ドラムンベースの宝庫となっている。マルティナ・ベイカーのセクシーな歌声が浮遊する“Lazy Dub”、DRS参加のコズミックなジャズ・ステップ“Just Can't Take”、ストリングスの豊かな音色とタイトなビートが巧みに交差する“My Tearz”と続く序盤からあまりに圧倒的なのだ。じっくりと練り上げられた職人気質な味わいに大満足の一枚だ。