クリスチャン・マクブライドのピアニストとしてジャズファンから絶大な信頼をよせられているクリスチャン・サンズのニュー・アルバム『Be Water』がついに発売。過去の2作が、ジャズ、アフロ・キューバン、ソウル、R&Bの要素を見事に混合させた独自の音世界の作品だったが、本作ではそのアプローチをさらに進化させ見事なピアノ・トリオの音楽を作り上げている。ブルース・リーの言葉にインスパイアされ〈水の持つ流動性〉をテーマに作り上げた本作は、静かに変化をし続ける心地の良い空間を作り出した。また、サンズは武道、東洋哲学に造詣が深いということだ。