近年のパット・メセニーとの活動で、メセニーも惚れ込んだベース奏者としての非凡なる才能はもちろんのこと、リーダー2作目となる今作では、自身のユニットでのクロスオーバーなサウンド志向もより鮮明となった。マーカス・ストリックランド (sax)、マット・スティーブンス(g)、クリスチャン・サンズ(p)らとのバンドとしての一体感と熟しつつあるアンサンブルのみずみずしさはとても清々しい。様々なビートとグルーヴを散りばめながら、彼らの世代ならではのミクスチャー感覚はとても新鮮。ウッドベースもエレクトリック・ベースもクールな表情でさらりと弾きこなす若き才人。