レーベル内移動をしてクリスチャン・ルーツに再接近した3年ぶりの新作。もっとも、オーガニックなサウンドにトラップ・ビートを組み込んだりして音楽の境界線を跨ぎながらアグレッシヴに迫るセキュラー感覚は不変で、仙人感を漂わせつつフォーク・ブルース調の“Cry”などをエモーショナルな燻し声で力強く歌っていく。出世曲“Beautiful”に通じる優美なバラードを手掛けた続投のビズキット&バッタら制作陣も気鋭揃いだ。