多彩な音楽に憑依しつつ個性の揺るがない、彼のようなMCもそうはいないだろう。さまざまなフィールドで活躍著しいDOTAMAのミニ・アルバム。べースのうねるダンス・ビートからロッキンなサウンドまで、いわゆるヒップホップ・サウンドの典型から軽く逸脱して迫るビートの応酬が今回も実に痛快だ。XLIIによる表題曲やコロナ禍の状況を綴る“2m”など、シニカルかつシリアスなリリックで現状を生き抜くために鼓舞する一枚。