フィジカルは先行でアナログ盤が出ていたタッシャ・ヘイスの3枚目。前2作同様に、影響源に挙げているローリン・ヒルやエリカ・バドゥのような90年代のヒップホップ~ネオソウル路線もある一定推し進め、数曲でトラップ・ビートを大胆に投入。アメリカ要素濃厚で、その辺に拒否感を覚えるひともいるとは思うがアルバムを通して聴くとやはりブラジルでしか生まれえない作品なんじゃないかと思ったりする。ジャジー、AOR、MPBと言える曲もあり、そういった多彩さもそうだし、ビートのニュアンスや各楽器の音使いなどブラジルの現行SSWに通じるものもあるのではなかろうか。