Tomato Ketchup Boys『The First Encounter Of This Odyssey』ガレージ・ロックやオルタナを消化し映画のような物語を示す

2020.11.25

静岡発、現在は東京を拠点とするスリー・ピース・バンドの初アルバムは、リバティーンズを筆頭に、UKガレージ・ロック/パンクから影響を受けた軽快なバンド・サウンドと、全員で歌うコーラスワークが実に痛快。一方、最初のEPをCAR10のメンバーのレーベルからリリースしているように、90年代のオルタナ/パワー・ポップなども消化して、現在進行形のロックとして鳴らしている点ではKiliKiliVilla周辺とのリンクが感じられ、複雑な展開やリズム・チェンジがポスト・ハードコア的な“Portrait” や“Phase”からはNOT WONKの影響が滲む。有名SF作品を組み合わせたタイトルは映画のような物語性を示し、過去と現在を結び付けるラストの“Mother Ship”は、オアシス“Champagne Supernova”ばりのサイケ大作だ。

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