LIGHTERS『bitter peanut butter』普通の日々のなかに在るほろ苦さや希望

2020.12.02

2018年結成、Rumi Nagasawa(ギター/ヴォーカル)とEmi Sakuma(ベース/コーラス)から成る東京発バンドのファースト・ミニ・アルバム。初の全国流通盤とは思えないほどナチュラルなローファイ・サウンドが印象深く、声の震わせ方やギターの揺らぎも素敵で、朝のコーヒーをいつもよりも少し美味しく感じさせてくれるようないい余韻が残る一枚に仕上がった。演奏は特段上手いわけではないけど、センスがズバ抜けてます!

 


2018年に結成された〈トウキョウ〉発のバンド、LIGHTERSがファースト・ミニ・アルバム『bitter peanut butter』をリリースした。初の全国流通盤となる本作はすべて、千葉の山奥の一軒家に機材を持ち込んで録音されており、エンジニアには菅田将暉の“さよならエレジー”や米津玄師の“BOOTLEG”などの制作にも携わる米津裕二郎、サポート・ドラムには金沢健央(ベランダ)が参加。

シンプルな言葉で日々の生活を切り取り、大切な人へと寄り添う5曲を収録。そのどれもがミニマムかつローファイなサウンドながらも、不思議とリリック中に存在する主人公の未来や希望を連想することができる、温かな楽曲に仕上がっている。

“Holiday”、”Date at IKEA“では希望に満ちた朝を歌い、”On The Subway”ではときめく朝の風景を切り取り、”Smoke”では寝静まる夜、彼を思い歌う。そして”Surely”では〈I can't stay beside you(きみのそばにはいられない)〉とアルバム・タイトルのようなほろ苦い感情を切なく歌い上げる。誰しもが一度は経験したことがあるような日常を歌ったこのアルバムは、きっと現代に生きるわれわれに癒しを与えてくれるはずだ。

また、一部の店舗特典として、メッセンジャーズの“That's The Way A Woman Is”のカヴァーを収録したCD-Rが付くことも見逃せない。往年の名曲をLIGHTERSがどのようにサウンドメイクしたのか。ミニ・アルバムと合わせてチェックしてほしい。

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