ライヴハウス支援企画で配信されたアルバムがCD化。冒頭“鳥”のヒリリとしたスネアの音や、水のように流れ込んでくるゆーきゃんの声に痺れ、気付けばサッドコアの泉に浸かっていた。〈ハロー、ハロー〉と歌う“風”の言葉に対話を感じたり、各曲を聴くにつれて温もりが増し、コーラスなどから彼を慕うミュージシャンの輪も仄かに見えるのが心地いい。人間の性、美しくも厳しい大自然が思い浮かぶ奥行きのある作品。