ジャーマン・エレクトロ地獄大使の3年ぶりとなるアルバムには、90年代のテクノ/ハウス黄金期を彷彿させるズルムケのエナジーが充満している。不穏なループとシンプルなリズムボックスの構成で冒頭を飾る“Jimi Hendrix”(!)やロン・ハーディーへの畏敬の念を表明した“Freakshow”など、サブ・タイトルにもあるように彼の過去、現在、そして先行きの見えない未来を現したコンセプチュアルな内容だ。