レゲエを入口に多様な音楽のクロスオーヴァーを試み、初作『Aquarius』で注目されたビートメイカーの2作目。空音とkojikoji、Tioを招いたメロウな“Don't stop trying”などの先行曲を集大成しつつ、演者たちの歌心をマイルドに融和した物語性の高い内容に仕立られている。解放感のあるUnownの“地球奪還作戦”から、KAMEGA4RAの名曲を武×asmiとリメイクした“ 鳴らなくなった電話”、Yo-SeaとDef TechのShenを迎えたオーガニックな“Light it up”、TAiGAの内省的な語り口がいい“Feels”まで、描く景色やスタイルはさまざま。それらを包む粋で柔和なトーンがトータル・パッケージな心地良さを約束する。Rin音を迎えたミッドナイト情緒が別の星を連想させずにおかない“流星”でのラストも格別だ。