ジャン=ジャック・カントロフ(Jean-Jacques Kantorow)指揮『サン=サーンス:交響曲イ長調、第1番&第2番』潤いのあるサウンドで伝える、隠れた名品の魅力

2021.06.11

2021年が没後100年のカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)の交響曲といえば第3番〈オルガン付き〉。しかし、本アルバムの収録曲は交響曲第1番、第2番、そして交響曲イ長調(16歳頃の作品)という〈オルガン付き〉以外の3曲。耳に残るのはかつてフルネが都響で取り上げた第2番。循環形式をとった緊密な骨格の作風で随所に木管楽器が艶やかな旋律を奏でる佳品。カントロフは指揮者、ヴァイオリニストの両面でBISに長年サン=サーンス作品の録音を続けていて、交響曲第2番と交響曲イ長調は何と再録音。歯切れよく潤いのあるサウンドで作品の捨てがたい魅力を伝える。

TOWER DOORS