いわゆるポスト・ダブステップが盛り上がっていた時代にピクチャー・ミュージック発の“4D”(2011年)などで脚光を浴び、それ以降はヤング(・タークス)入りして『Yugen』(2013年)など寡作ながらもインパクトのあるトラックを送り出していた才人コアレスことルイス・ロバーツ。しばしの休止期間を挿み、“Black Rainbow”や“Joy Squad”などの先行露出を受けて届いた本作は意外にも初めてのフル・アルバムで、緻密なアンビエント~テクノなど突き刺すようにストイックな音像にツボを押すような環境音も絡めてシンプルなエレクトロニック作品に仕上がっている。FKAツイッグスが監督したMVも話題の“White Picket Fence”など、ディープでインテリジェントな空間の奥底は引き込まれるほどに美しい。
コアレス(Koreless)『Agor』FKAツイッグスのMV監督曲などが織り成す緻密でディープな電子サウンド
ジャンル
洋楽