天性のソウルフル・ヴォイスと表現力からブラジリアン・ロックのカリスマ、カズーザにビリー・ホリデイのごとしと評されたリオ生まれのシンガー・ソングライター、サンドラ・ヂ・サー。ジャズもサンバもブルースも歌いこなし、さらにモータウンのトリビュート・アルバムまで発表してきた多彩な彼女が83年に当時のディスコ~AORの波に乗り制作した3rdアルバムが本作だ。エヂ・モッタのAORコンピで気になってた方も少なくないだろう。ジャケから振り切れてて最高なのだが内容も期待通り。これぞAOR/シティ・ポップ再燃の今こそ聴くべき1枚。そして聴けば聴くほどにブラジルらしさが滲み出てくるのが流石。