「Pop Idol」経由での華々しいデビューから約20年。40代に入ってもアルバムを継続的にヒットさせるマイペースな安定感はこの2年ぶりの新作でも健在だ。今回は全曲をカヴァーで固めつつ、定番曲集ではなく意味のあるチョイスをリチャードXのプロデュースで披露している。ムーナの表題曲を筆頭にロビン“Indestructible”、ソランジュ“Losing You”、バット・フォー・ラッシェズ“Daniel”など、興味深い選曲の妙も含めて堪能できる。