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インタビュー

WEBER『evolution』変わってはいけないものを守るためには〈変化〉が必要

いま改めてダンスヴォーカルグループの王道に挑むということ

変わっていくこと、そして、変わらないことを守るために――より攻撃的なスタイルでダンス・ヴォーカル・グループとしての王道へと斬り込んだ4人が示す〈変化〉とは?

 2020年春からのやむなき停滞を経て、WEBERがようやく新章を記しはじめたのはその年の終わり。まずは〈1st Unfinished Single〉と銘打った『Weber Eats』をレーベルのオンラインストア限定でリリース。今年に入って6月には配信シングル“Keep It a Buck”、有観客のツアー……と息を吹き返した。そしてこのたび、2年4か月ぶりとなるニュー・アルバム『evolution』を完成。そのタイトルからも窺える通り、彼らはここで〈変化〉というテーマを掲げた。

WEBER 『evolution』 ビクター(2021)

 「どういうテーマにしようかってときに、Skeet(little Skeet、ダンサー)から〈変わっていくこと〉を大事にしたい、Hayato(ヴォーカル)から〈変わらないこと〉を大事にしたいっていう、まったく逆のテーマが挙がったんですけど、僕的にはそれが一体だと思って。変わってしまった世の中で変えられないものを守っていくためには、自分が変わっていくことも必要だよねって。そういう意味では、話し合う以前に決まっていたテーマだったような気もしています。楽曲の面では、より攻撃的に、ダンス・ヴォーカル・グループとして王道と言われるようなものにも挑戦してみようか……っていうトライが、“Uno Dos Tres”(『Weber Eats』収録)から始まっていて。で、“Keep It a Buck”があり、ツアーでのお客さんの反応もすごくよかった。それを見て、これは挑戦する価値がある、〈変化〉を見せてよかったんだと」(Taka.、ヴォーカル)。

 「ダンスの面では、いままでは僕が振りを付けることが多かったんですけど、今回は外部の方に頼んで作ったものも多くて。僕が躊躇するようなことを平気でやってくれるので(笑)、そうなるとこっちも応えないわけにはいかない。その感じがすごくよかったですね。ヴォーカルにそこまで踊らせる?っていうものだとか、いままでやったことのないダンスも見せられているし、新たな刺激をたくさんもらえました」(J、ダンサー)。

 前述の2曲を含むアルバムは、〈変わっていく景色に 変わらない心 ありのままで良い〉と歌う“Brand new day”を筆頭に、リリックの内容もポジティヴ。アップ・テンションなサウンドも含めて明らかに〈攻めている〉印象を強く与えてくれる。なかでもキーとなる楽曲は──? メンバーそれぞれに訊いてみた。

 「初見で好きになったのが“Let's get loud”でした。ダンサーだったらみんな好きになるはずのトラック。展開もあるし、音数も多いし、圧も強いし、単純に攻められるというか、音を身体で表現するにはめちゃくちゃ気持ちいい楽曲で」(J)。

 「僕は“FREAKER”ですね。これもすごく攻めたダンス曲なんですけど、アルバムを通していちばん引っ張っていく力があるのかなって思ってます。Taka.の誕生日記念でやった生配信ライヴで初披露して、反応もすごくよかったし、何より踊りもいままでにない感じで、すごく楽しくパフォーマンスできる」(little Skeet)。

 「僕からリファレンスを出して作ってもらったのが“Make a Change”。洋楽チックなバラードで、ダンス曲と比べると平坦なイメージの曲かもしれないですけど、ヴォーカルでもっていけるというか、歌う人の気持ちやその時の声ですごくいろいろな表情が出てくる曲」(Taka.)。

 「いちばん好きなのは“Hello sunshine”。朝から聴いたら、とてもいい気分で仕事に行けるような楽曲です(笑)。“Keep It a Buck”を作るときにTaka.が書いた歌詞の元のようなものがあって、それが“Keep It a Buck”とこの曲に活かされてるんです。2曲で対になる、曲調はぜんぜん違うけど、いまの僕らを象徴している曲なのかなって思います」(Hayato)。

 自信と手応えが漲る『evolution』を届け、ますます意気揚がる4人。より大きなステージへと向かう欲も期待も高まるところだ。

 「そのときに思うこと、大事にしなきゃいけないこと、いま何が必要かっていうことを自分たちで見極めて、ちゃんと一本筋の通ったものを作品にすることが、WEBERとしていちばんやるべき使命。聴いてくれた、観てくれたみんながより楽しくなって、笑ってくれたり感動してくれたら冥利に尽きるというか、いちばんいいなと思える瞬間がそこにはあるので、イイ方向に転んでいってくれれば嬉しいです。オレらの気持ちも〈これで行こう!〉ってひとつになっているので、いまは何も怖くないというか、そんな様子もアルバムで感じてもらえると思います」(Taka.)。

WEBERの作品。
左から、2019年作『deception』、2020年のライヴDVD「WEBER LIVE TOUR 2019 ~a story of deception~」(共にビクター)

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