シアトルで結成、現在はカリフォルニアで活動する女性3人組ロック・バンド。各方面で高い評価を得た前作から約3年半ぶりとなる4作目は、ヒップホップ目線でヴィンテージなソウル〜ジャズ系の作品を多く手掛けるエイドリアン・ヤングをプロデューサーに迎えたもの。異ジャンルとのコラボのようにも思われそうだが、彼が得意とするレトロでシネマティックな音作りはバンドとの相性が抜群に良い。コーラスや手数の多いドラム、SEを多用したサイケデリックでヴィンテージ感溢れるサウンドは、前作の延長線上にありつつ、初期のピンク・フロイドをも彷彿させる、よりエネルギッシュでディープな聴き心地になっている。言わずもがな、懐古主義にならず、しっかりとモダンな音を鳴らしているところは流石。
ラ・ルース『La Luz』エイドリアン・ヤングのプロデュースでシネマティックなサイケサウンドを実現
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