〈初めまして僕は僕という者です〉。なんと簡潔的で一切偽りのない自己紹介か。“アセスメント”では、面接という場面を切り取って、自分のことを言葉にして伝える難しさやモヤモヤを痛快に歌い上げてくれる。キャッチーなサビがポジティブな気分にさせてくれる“みんな自由だ”や“SHALALA”。勇気をくれるようなド直球な言葉が盛りだくさんの“エール”。〈あなたならやれるだろう〉〈いつでもそばにいるぜ 支えてるぜ〉と言い切ってくれる心強さと言ったら。他にも、“スターチス”は温かみのあるバンド・サウンドで紡がれるラブソングだし、〈自分とは何か〉を自問自答する“なにもの”は、ストリングスが美しく、壮大にドラマチックに展開していく。情けない自分も、ひねくれてる自分も、がむらしゃな自分も、すべて受け入れたうえで背中を押してくれるような、ネガティブな気持ちをとっぱらってくれるような、そんな希望に溢れた作品だ。