メンバーの地元である大阪の和泉府中を舞台(及びジャケット)にしたというEPは、4曲を通してひとつの失恋を描いたもの。淡々とした生活の描写から喪失や別離の痛みが滲む、私小説的なリアリティーはまさしく彼らの真骨頂で、聴き手を選ばない普遍性がある。サウンド面ではストリングスを導入して感情を揺さぶるだけでなく、ミディアムテンポで聴かせる深みや味わいも体得し、バンドとしての成長も著しい。