コロナで暮らしが一変して二年以上。見えないウィルスに支配された生活から見えてきたのは人流の持つ意味だった。こんなに大量の移動があったとは。都市それぞれの形が造る人の行動パターンが量的にも質的にも関心を集めた。本書は京都、東京をそれぞれの拠点としている建築家、京都市美術館館長と国際日本文化研究センター所長の、コロナ禍で変化した人の生活とそのインフラについての論考、リレー形式のエッセイ、対談を収録。人の波が曳いた二つの都市が担った役割、担うべき役割、その差異と変容について説く。集約型から分散型、接触型から非接触型への変化が起こりつつ、変化しようのない生活の核が見えてくる。
井上章一、青木淳「イケズな東京 150年の良い遺産、ダメな遺産」建築家/美術館館長と日文研所長がコロナ禍の変化を説く
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