ベルギーのシンガー/ソングライターが2児の母親となって7年ぶりに放つ3作目のアルバム。制作にはマット・パラドや夫のほか、一昨年のEPでも組んだクウェスらが関与。越境型のソウル表現やハスキーで時にブルージーなヴォーカルは従来通りながら、スロウも含めてビートの立った曲が目立ち、声も深みとスケール感を増した。トビ、ダムソ、ミック・ジェンキンスと、国籍の違う3名の気鋭ラッパーとの絡みも刺激的だ。