HUDSON MOHAWKE Butter Warp/BEAT(2009)

記念すべき初のフル・アルバム。「本当に本当に大好きな作品だけど、〈一枚のレコード〉というより、ミックステープのような感覚で手持ちのアイデアをブチ込んだようなもの」と振り返る。とはいえ、その言葉通りの初期衝動がハードに広がる様こそが最高!

 

 

ANTONY AND THE JOHNSONS Cut The World Rough Trade(2012)

10年前からファンだったというアントニーは“Indian Steps”に招聘。ロンドンとNYで数曲を作った段階で意気投合したらしく、年内に予定されているアントニーの新作では「俺が大半のプロデュースを担当しているよ」とのこと!

 

 

D.J. ROGERS D.J. Rogers Shelter(1973)

ノスタルジーが胸いっぱいに広がる“Ryderz”のネタは、70年代に活躍した彼の“Watch Out For The Riders”。「ソウルのサンプルがたくさん使われてあの時代のプロダクションへのトリビュートだよ」と語る通り、2000年代初頭のロッカフェラ作法が眩しい。

 

 

KANYE WEST Yeezus Roc-A-Fella/Def Jam(2013)

TNGHTのショウをきっかけに認知を得た結果、本作をはじめとする〈チーム・カニエ〉のプロダクトに多くのクレジットを得たハドモー。世界中のスタジオを共に飛び回った経験は、彼に〈プロデューサー〉としての自覚も促したようだ。

 

 

JHENE AIKO Souled Out Artium/Def Jam(2014)

今回“Resistance”の深い奥行きにディープな歌唱を流し込むのは、ずっと好きだったというジェネイ・アイコ。ハドモーいわく「全体的にとてもレイドバックしてムーディー、そしてダークな響きがある点」にシンガーとしての美学を感じるそう。

 

 

MIGUEL Wildheart Bystorm/RCA(2015)

“Deepspace”に招かれたのはこちらの新作も一緒に楽しみたいミゲル。互いに名が知れる前からMySpaceのフレンドとしてやり取りしていたそう。その意味でも念願の共演だが、歌とトラックのエモーションが響き合ったような実際の出来も素晴らしい。

 

 

SELAH SUE Reason Because(2015)

外部の制作をしばらく控えめにしていたハドモーの最近の仕事のひとつは、本作所収の“The Light”。アルバム全編を手掛けるロビン・ハンニバルとの共同プロデュースで、メロディックな意匠をうっすら包むアンビエンスはエモーショナルな歌声を活かすものだ。