母国カナダの音楽賞で高評を得たトロントのソングストレスがレコード・キックスから放った3作目。生楽器で演奏されたヴィンテージな曲を歌うあたりは故シャロン・ジョーンズとも比較されるが、モダンなソウル、メロウなブギー、ニューオーリンズ風ファンクなどを歌う彼女は熱すぎずライトすぎずの程良い塩梅で、トッド・ペントニーらの制作陣が現代の空気に馴染ませる。同郷の新鋭ラッパーが客演したディープ・ハウス調も快演だ。