ニュー・メタルの雄による11作目は打ち込みやデジタル色を強め、現行シーンに寄り添ったアプローチが新鮮だ。加えて、芯の太いヘヴィーさも、軽快なラップ・メタルも、アリーナで映えるスケール感も自在に操る手練手管に感心するばかり。フィーヴァー333とラッパーのスエコをフィーチャーした“Swerve”におけるミクスチャーっぷりも実にクール。時代をサヴァイヴする嗅覚とセンスに長けたロック作である。