紅一点のリジー・ヘイル率いるUSハード・ロック4人組による通算5作目は、最後の一滴まで感情を絞り出した壮絶なエナジーが渦巻く。というのも、パンデミックにより表現の場を奪われた彼女はメンタルヘルスの問題に直面、そこからふたたび音楽に手を伸ばして仕上げた作品なわけで、魂を鼓舞させた歌声と演奏の緊迫感たるや過去最高レヴェルと言えるだろう。中盤に置かれたスロウ曲“Terrible Things”も滋味豊かな佳曲。