ブラック・サバスのオリジナルメンバーが再集結するイベント〈Back to the Beginning〉が、2025年7月5日(土)にイギリス・バーミンガムにて開催される。

同イベントにはオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードによるオリジナルメンバーのブラック・サバスがヘッドライナーとして出演する。なお、オジー・オズボーンにとってこのイベントが生涯最後のライブになるという。

〈Back to the Beginning〉の開催決定にあたり寄せられたオジー・オズボーンのコメントは以下のとおり。

原点に戻る時がきた……自分が生まれた地に恩返しをする時だ。愛する人たちの助けを借り、それが実現できるなんて、なんて幸せなことだろう。バーミンガムはメタルの真の故郷だ。バーミンガムよ、永遠なれ。

同イベントにはブラック・サバスのほか、メタリカ、スレイヤー、パンテラ、ゴジラ、アリス・イン・チェインズ、ヘイルストーム、ラム・オブ・ゴッド、アンスラックス、マストドンといったバンドも出演。さらにビリー・コーガン(スマッシング・パンプキンズ)、デヴィッド・ドライマン(ディスターブド)、ダフ・マッケイガン、フレッド・ダースト(リンプ・ビズキット)、ジョナサン・デイヴィス(コーン)、K・K・ダウニング、サミー・ヘイガー、スラッシュ、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンなどの豪華ミュージシャンたちもパフォーマンスを行うという。 

このイベントの収益の全てはCureParkinson’s(パーキンソン病の治療法の研究などに取り組む慈善団体)、バーミンガム小児病院、Acorns Children’s Hospice(アストン・ヴィラが支援する小児ホスピス)などに寄付される。また、イベントの音楽監督はトム・モレロが務め、「これは史上最高のヘヴィメタルショーになるだろう」とコメントを発表している。

1968年にバーミンガムで結成されたブラック・サバスは、当初はアース(Earth)名義で活動していたが、ホラー映画「BLACK SABBATH」(1963年、邦題「ブラック・サバス/恐怖!三つの顔」)のタイトルを拝借する形で改名した。

1970年にデビューアルバム『Black Sabbath』(邦題『黒い安息日』)を13日の金曜日(同年2月13日)にリリース。同年に発表した2ndアルバム『Paranoid』でUKチャート1位を獲得し、“Paranoid”“Iron Man”といったヒットシングルも生まれた。

その後はメンバーが激しく入れ替わり、イアン・ギラン、コージー・パウエルなどが参加。度重なるメンバーチェンジやトレンドの変化などにより、バンドは紆余曲折を繰り返していく。

そうした激流のなか、1997年にオリジナルメンバーによる正式な再結成を果たし、世界ツアーを行う。2006年に〈ロックの殿堂〉入りを果たすが、オリジナルメンバーでの活動はここで一旦終了する。

以降、オリジナルの4人での活動を度々模索するも、様々な理由により実現にはいたらず。2016年には〈THE END〉と題したラストツアーをスタートさせ、翌年に行った地元バーミンガムでの公演を最後にバンドの歴史に幕を下ろした。

オジー・オズボーンは2019年に自宅で転倒したことで負傷し、ツアーを延期。その後、自身がパーキンソン病を患っていることを発表した。延期したツアーは中止となり、オジーはそのままツアー活動からの引退を表明した。

そんなオジーの生涯最後のステージのため、ブラック・サバスのオリジナルメンバー、そして彼らから多大なる影響を受けたビッグネームたちが集結。ヘヴィメタルの開祖による真のラストステージは、一体どのようなものになるのか。今年の夏は一生忘れられない夏になるだろう。

 


LIVE INFORMATION
Back to the Beginning

2025年2025年7月5日(土)イギリス・バーミンガム ヴィラパーク

チケット詳細ページ:https://www.livenation.co.uk/back-to-the-beginning-tickets-adp1561055