故ジェラルド・リヴァートの肝煎りで登場した巨漢デュオによる15年ぶりの新作。ゴスペル界で活動していたジェイソン・チャンピオンが戻り、ニュー・ジャックな出世曲の新版“Use Me 2022”をウォーリン・キャンベルの制作で歌って原点回帰と再出発を図っている。が、懐古ともトレンド追随とも無縁で、ラップ風の歌唱でトラップ系ビートに乗る曲も含め、マイルドかつ繊細なテナーで歌われるメロディアスなスロウやミディアムはどれも滋味深い。