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インタビュー

輪廻『自分にずっと恋して生きたい』飾らない等身大を表現する新進バンドが自己肯定をテーマにした初ミニアルバムを語る

 「落ち込んだりする時もあるけど、いつもキラキラしていたいし、ライヴで音楽を届ける時はキラキラしていたいので。〈これが自分たちらしいんじゃないか〉ってメンバーで話して決めました」(りぃこ)。

 バンドのスローガン〈キラキラな瞬間をあなたに。〉をそう説明する輪廻は、それぞれ高校の軽音楽部でも演奏していた3人が本格的な活動をめざしてメンバー募集サイトで出会い、2019年に結成されたガールズ・バンドだ。親の影響で音楽を始めたというギター/ヴォーカルの双葉、SEKAI NO OWARIのライヴに圧倒されてステージをめざしたベースのリノ、父の薦めでドラムに触れたりぃこの3人は全員が2002年生まれ。今年に入ってからはオーディション〈ワン!チャン!!〉でグランプリを獲得し、そのプライズとして3月の〈ビクターロック祭り2022〉にて幕張メッセのステージも経験している。

 「もっと大きいステージに立ちたいってより思うようになったし、トリを飾ったサカナクションさんのように客席がパンパンになっている景色も見てみたくなって、がんばろうって。同世代の女の子が〈かっこよかった〉ってTwitterで呟いてくれていたのも印象的でした」(りぃこ)。

輪廻 『自分にずっと恋して生きたい』 Eggs(2022)

 それから5か月。満を持して初の全国流通盤となるミニ・アルバム『自分にずっと恋して生きたい』が届いた。なかでも抜群のインパクトを誇るのが冒頭のリード曲“バンドマンきらいかも”。3人でアイデアを出したという〈バンドマンあるある〉を散りばめたキャッチーな一曲だ。

 「最後のほうに〈努力はしてる 作戦練ってる 君らはすごいです〉という歌詞があるように、みんな努力しててすごいんですよ。ただ、音楽よりもキャーキャー言われたいだけの人もいて、その状況に私たちは怒っていて。そこからイメージする〈バンドマンあるある〉を電話で出し合って、リノちゃんがまとめてくれました」(りぃこ)。

 「“バンドマンきらいかも”は言いたいことをたくさん詰め込んだらブレスの場所が難しくなってしまって……。この曲で鍛えられて、一息が長くなりました(笑)」(双葉)。

 『自分にずっと恋して生きたい』という表題も同曲からのフレーズ。等身大の飾らない歌詞も輪廻の魅力のひとつだろう。

 「飾った言葉を使うと他の人の曲みたいになっちゃうし、ボキャブラリーが少なかったとしても、自分から出てきたものじゃないと聴く人に届かないんじゃないかなと思っていて、とにかく飾らないっていうのは意識してます」(りぃこ)。

 「このアルバムは〈自己肯定〉がキーワードで、自分を可愛がってくれる作品にしたいなと思っていました」(双葉)。

 「そこは本当に達成できたよね。大満足なアルバムになりました。ライヴでよくやっていた曲も入っているんですけど、ライヴとはまた違うアレンジに自分たちも聴いていてドキッとします(笑)」(リノ)。

 双葉が弾き語りで書いたというバンドの初期曲“actor”など、楽曲の成り立ちやテイストはさまざま。「曲によって色がかなり違うので、音作りや歌声の表現の仕方を工夫しました」(双葉)と語る通りに多彩な6曲が並んでいる。

 「6曲目の“走れ!リンネ”ではメイン・ヴォーカルが移っていくんです。双葉の指導を受けながら一緒に歌いました。歌うのって難しいなぁと思ったし、双葉の凄さを改めて実感しましたね」(リノ)。

 親しみやすい言葉とポップなサウンドでキラキラした瞬間を届ける輪廻。「3人バラバラの性格だけど、良いバランスになっていると思います」(リノ)、「演奏するステージの大きい小さいは関係なく、輪廻自体の形は一生変わりたくないです」(双葉)という3人の絆は、この先のバンドを大きくしていくことだろう。

 「いつも双葉がMCで〈おばあちゃんになっても私たちは輪廻を続けていくから〉って話していて、そういう志でいてくれるのは凄く嬉しいし、続けるのも才能の一つだと思っていて。演奏が凄く上手いとか、歌詞やメロディーが天才的とかはなくても、私たちにはきっと続ける才能があると思うんです。これからも活動の規模を大きくしながら輪廻を長く続けていきたいです。ワンマンや全国ツアーもやりたいし、〈紅白歌合戦〉や大晦日の〈CDTV〉にも出たいですね(笑)」(りぃこ)。

 


輪廻
(写真左より)リノ(ベース)、双葉(ギター/ヴォーカル)、りぃこ(ドラムス/コーラス)から成るバンド。2019年1月に結成され、都内のライヴハウスを中心に活動を開始する。2020年4月に“君の記録”、10月には“大人になったらさ”のMVを公開。2021年3月にデモ・シングル“お月様”をタワレコの一部店舗などで発表。同年11月の〈Next Age Music Award 2021〉でグランプリを受賞する。今年に入って〈ワン!チャン!!オーディション2022〉のグランプリ受賞も話題を集めるなか、このたび初の全国流通盤となるミニ・アルバム『自分にずっと恋して生きたい』(Eggs)をリリースしたばかり。

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