デビュー・アルバムから2年、待望の2枚目は本人によれば幼い頃から親しんできたダンスへの思い入れが関わっているそう。ヨハン・シュトラウス、「マイ・フェア・レディ」、ピアソラ……と様々な踊りをモチーフに前作以上に多彩な選曲。エキゾチックで美しい容姿、舞台でのキュートさも素敵な歌い手ですが、曲によって一瞬同じ人が歌っていると思わないほど色合いが変わる七色の声は中でも大きな魅力では。ここではそれがいかんなく発揮されています。ラストはホイットニー・ヒューストンの“すてきなSomebody”、スローテンポにしてセンチメンタルなテイストを漂わせ実に良い雰囲気です。