e.s.t.の諸作をリリースしてきたドイツの重要レーベル、〈ACT〉から独創的なピアノ&ヴォーカルのデュオ作がリリース。コルトレーンの“Giant Steps”のソロをスキャットで歌った自撮り動画が話題となり、デビューに至ったという経歴をもつシンガー、カミーユ・ベルトーの遊び心溢れる歌唱と、インテリジェンスが垣間見えるピアノ。エグベルト・ジスモンチのカヴァーM1や、エルメート・パスコアールにインスパイアされたM12など、南米のジャズへのルーツを表現しつつ、ありきたりなピアノとヴォーカルのデュオというフォーマットの新たな可能性を感じさせる一枚。