コロナ禍で3年間じっくりと作り上げた9枚目のアルバム。ザクザクとリフを刻むハードコア/パンク曲にアガる一方、イッチャンらしい軽快なスカ・サウンドに身体を揺さぶられ、自身の得意技を研磨したヴァラエティーぶりを誇る。the LOW-ATUSとコラボした“Starting Over”は目玉の一つで、男臭くも人情味溢れるメロディーに惹かれる。時に切なく、時に穏やかに語りかけてくる曲調のバランスも隙がない。待った甲斐あり。