バッハといえば、この方。20年以上のロングセラー「バッハへの旅」(東京書籍)の著者による最新著。そうです。バッハだけではなく、オペラもご専門。19世紀が黄金時代と言われるオペラを、16人の作曲家と代表曲をとりあげ、今まで生き残ってこられたその人気の秘密は何なのかをその時代背景とともに解説。気になる作曲家、オペラ作品からはいってもよしという、使い勝手の良いものである。モーツァルト「フィガロの結婚」にベルク「ヴォツェック」、團伊玖磨「夕鶴」も! ポップスでいうと、ベスト・ヒット16!みたいな作品が並ぶ。勝手な思い込みやあれ? そうだっけ?という記憶違いがちらほら。あらたな発見がありました。