グラミー賞を2度受賞するなど、世界的スターとして知られるニュージーランドのアーティストが発表した4枚目のアルバム。ミニマルかつ洗練された音粒の数々には、インダストリアル、R&B、フットワークなど多くの要素が詰まっており、聴き応えのあるポップ作品に仕上がっている。フェミニズムや人種問題といった社会的メッセージが顕著なのも特徴で、現在の世相にこびりついた病巣を抉りだす良質な批評眼が目立つ。