2012年の米英年間チャートを制したゴティエ“Somebody That I Used To Know”で脚光を浴びたニュージーランドのシンガー・ソングライター、注目の新作。ジャネル・モネイやメイシー・グレイの流れを汲むオルタナティヴなR&B感覚を、現行インディー・ポップのマナーで表現したエッジーな内容は、さしずめ2014年型のプラスティック・ソウルといったところ。そんなアルバムの底知れなさは、豪華でいて何ら統一感のないゲストの顔ぶれ――ジョン・レジェンド、マーク・フォスター(フォスター・ザ・ピープル)、マシュー・ベラミー(ミューズ)、オマー・ロドリゲス、サンダーキャットなど――からも窺えるだろう。“90s Music”ではトラップに、“Madhouse”ではミネアポリス・ファンクにも挑戦。