OPUS OF THE YEAR 2014
[特集]2014年の100枚+ ~100 ALBUMS YOU MUST BUY~
ゆく年くる年。ゆく音くる音。ゆきゆきて音楽――今年もいい作品は山ほどあったよね!という感慨と共に、この一年も終えることができそうです。でも、新年を清々しく迎えたいなら、これだけは聴くのを忘れちゃダメよ~、ダ(略)
【71】
ボカロ・シーンの牽引役は継続しながら、1曲ごとに生身のヴォーカリストを迎えてフル作を作り上げたクリエイター。そのポップス作品としてのクォリティーは、〈アウターネット化する音楽〉のひとつの指針になったのでは。 *土田
【72】
人気のバキバキ路線から己の世界を拡張し、屈託なく完成された独自の電脳ドリーム・ポップは、日本のネット世代やボカロ文化にも時差なく接続したもの。こういう作品が全米18位まで浮上してくると、やっと21世紀が来た感じ! *出嶌
【73】
RUSTIE Green Language Warp/BEAT(2014)
ハウス先導のEDM界隈とは別のところで〈ド派手でエモい〉音を志向し続けるクリエイターの最新作は、メロウな電子ファンクやグライムなども採り込んでよりオープンな仕上がりに。この手のレイヴ感を持つ作品ではほぼ独走態勢? *土田
【74】
USオルタナに憧れつつ、英国らしさを隠し切れないサイケ・ガレージは、はからずも2014年らしい音となりました。このド新人のプロデュースを、アークティックの準メンバーで元コーラルのビルが買って出たのもできすぎた話。 *山西
【75】
13年ぶりの帰還を祝うゲリラ的な煽りに、例の不気味な笑顔が浮かんだのは自分だけではないはず。でも、蓋を開けてみると無邪気だけでは終わらない、成熟したベッドルーム・テクノといった印象で、素直に傑作と言いたくなる! *北野
【76】
もともとヒップホップやジャズを内包した宇宙的な音を創出する人だったが、衝撃的なジャケットが目印の本作で広がるのは、ニュー・チャプターのさらに先を行く死後の世界。心地良いカオスに身を任せれば、行き着く先は涅槃? *北野
【77】
アンビエントR&Bの先駆者とも言えるアイコンが、雌伏の時期を越えて送り出した初フル作は、堰を切ったように溢れるインディーR&Bの波を横目に眺めながら、見事に全米3位を獲得。第57回グラミー賞でも3部門の候補に! *北野
【78】
本質のブレないR&Bフィーリングと聴き手の欲求を結んだ奇跡の関係性は、デビュー10年を突破した今作でも更新。個の表現を突き詰めたものが一番強いということを改めて痛感させられる、スムースネスを極めた大傑作だ。 *出嶌
【79】
ゴティエとの共演も今は昔、“90s Music”で時代勘の良さを見せつけたこの2作目では、マーク・フォスターやサンダーキャットも交えて今様のシンセポップを展開。この年レーベル仲間になったプリンスっぽいブラコン感覚もあり。 *出嶌
【80】
galaxias!でも作品を残す俊英の初ソロ作は、フレンチ・エレクトロやEDMの流れを汲むダンス・トラックを満載。並んでフォクシーズやlivetuneのリミックス、浮気者とのコラボを実らせるなど、多忙ぶりも変わらずだった。 *北野
bounceの選ぶ2014年の100枚
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