72年の結成から昨年で50周年を迎え、一夜限りの復活ライヴも行ったさだまさし&吉田政美による伝説的なデュオが、実に47年ぶりの通算4作目をリリース。間にあったレーズンのことはさておき……ソロとはまた違う味が宿るのは何者にも替え難いコミュニケーションの実りか。“精霊流し”や“無縁坂”などの新録セルフ・カヴァーももちろんいいが、やはり現代にこそ響くのは“春風駘蕩”や“ゲシュタルト崩壊”のような書き下ろし曲だろう。