サラ・ガザレクは歌に関して言えば、常に進化している女性シンガーだと思う。初期のナチュラル・テイストな歌い方から、徐々にエモーショナルな表現力を身につけた。本作はそんな魅力に溢れている。サラ・ヴォーンが名作『アフター・アワーズ』で歌った“ヴァニティ”、劇作家テネシー・ウィリアムスの詞にサラ・ガザレクが曲をつけた初のナンバー“ウィ・ハヴ・ナット・ロング・トゥ・ラヴ”など最新の楽曲4曲に、そのリミックス・ヴァージョンをLAのネオ・ソウル・バンドMoonchildのアンバー・ナヴランが手掛けて追加収録した日本のみでリリースのスペシャル・エディション盤。ディープで斬新。