カナダを拠点とするシンガー・ソングライターの、新曲集としては約20年ぶりとなるアルバム。アフリカ音楽、ゴスペル、ソウルなどの要素で彩られた本作は、多くの問題を抱えた現代で生き抜くための力強い言葉と慈悲が際立つ。感情の機微を丁寧に描く姿は滋味でいっぱいだ。ポリリズムが印象的な“Africa Calling”を筆頭に、踊れるグルーヴがあるのも魅力。