ベートーヴェン、チャイコフスキーの交響曲全集をピアノで奏でて絶賛されたデュオ。ショスタコーヴィチの交響曲第5番に続き第10番を圧倒的な名演を成し遂げた。ショスタコーヴィチの作品は迫力のサウンドに比して、音符の数が少ないことが特徴といえるが、その点がピアノアレンジにすると際立ち、余分なものを削ぎ落とした透徹した響きが心に突き刺さる。以前intoxicateで紹介した、ピアノと打楽器編曲による交響曲第14番のように、原曲に匹敵する音楽を聴くことができる。このピアノ編曲版はショスタコーヴィチ自身とヴァインベルクがピアノを弾いた録音もあるが、勝るとも劣らない演奏だ。