得意のファンタジックな世界観にいっそう深みが増す中、“輝夜姫”のフォーキーに始まってじわじわとプログレッシヴに転じる展開、“裏終電・敵前逃亡同盟”の酔いどれ詩人っぽい口ぶりでファニーに綴られるブラック・ユーモア、“Memory”の思い出に殺されそうな主人公が繰り返す〈さみしくないよ〉にグッとくる。気合十分なのが伝わるメジャー初アルバム。