2018年に東京で結成された6人組。メンバーは20代前半ながら、これが3作目だ。ジャケットから伝わる痛み/鬱/病み(闇)感を異常にブーストした猛烈なノイズ~ハードコアが吹き荒れる。カオティックで狂気じみて、殺伐としてアヴァンギャルドだが、その過激さの裏で楽曲の展開やダイナミズムは意外とストレートに通じるもの。エモやトラップを取り込んだり、MVではダークな記号/サブカル性としてアニメを用いたり。これはバンド表現の可能性のピュアな追求か、はたまたZ世代ならではのハイパーポップの極北……なんて分析など一瞬で掻き消す、圧倒的な音の塊だ。