コンポスト時代に残した名盤『Diverse』(2002年)で記憶されるジョセフ・マリックの新作。主役の浮遊感ある歌を軸に、ジャズ・ファンクやハウス、ニューウェイヴ調までダレン・モリスの手腕が洒脱なグルーヴで全体をクールに束ねている。キャピタルAのラップを交えた幻想的なタイトル曲が特にいい。“Shuya San”でいきなり沖野修也の語りが入ってきて驚かされた。