気持ち良い合唱とオーケストラのサウンド。愛国心丸出しながらとても品があるのはニケが指揮しているからだろう。ベルリオーズ編曲“ラ・マルセイエーズ”は10分超える大熱演でフランス国歌の旋律と歌がそれぞれのパートごとに繰り返され、最後は大円団で歌い上げる、ボレロにも似た爽快感。フランス軍合唱団は洗練、色彩とは正反対の、血液が沸騰する生命力を感じさせる歌いっぷり。吹奏楽で有名なギャルド・レピュブリケーヌは弦楽も加えた活動もあるそうで、今回はその弦楽入りの交響楽団として演奏する。そのオーケストラによる“カルメン”前奏曲、“ファランドール”も熱い。
エルヴェ・ニケ、ギャルド・レピュブリケーヌ交響楽団『革命と共和国軍の歌』マリー=ロール・ガルニエが参加 フランス軍合唱団の洗練された歌唱も必聴
HERVÉ NIQUET , ORCHESTRE SYMPHONIQUE DE LA GARDE RÉPUBLICAINE , MARIE-LAURE GARNIER , CHOEUR DE L'ARMEE FRANCAISE
『革命と共和国軍の歌』