活躍の場が拡がるにつれてサウンドの幅も広げてきたロンドンのデュオが、1年半ぶりとなる3作目では原点回帰。ヴァーヴの名曲“Bitter Sweet Symphony”を用いて新たなアンセムに仕立てた“Adrenaline Rush”やこちらもスザンヌ・ヴェガの大ネタを使った“The Corner”などのポップ路線から、注目の兄弟ユニットであるエヴリワン・ユー・ノウとがっぷり組み合ったレイヴ讃歌“Going Out To The Ravers”を筆頭とするシリアスなトラックまで、徹頭徹尾ドラムンベースで貫いた姿勢や潔し。単調に思われがちな同ジャンルだが、全15トラックを飽きさせない構成は聴かせ方/効かせ方を熟知した彼らならでは。