サン・ラ・アーケストラのライブアルバム『Live At Pit-Inn Tokyo, Japan, 8, 8, 1988』がリリースされる。
サン・ラ・アーケストラが88年8月8日、東京・新宿のピットインでおこなった来日公演。その録音が、マスターテープからの最新マスタリングで、アルバム『Live At Pit-Inn Tokyo, Japan, 8, 8, 1988』としてCDとLPでリリースされる。CDは、初出音源を含む全曲が世界初収録される。
80年代、サン・ラ・アーケストラは世界ツアーを活発におこない、88年の春から全米・全欧ツアーを終えて、7月30日に初来日を果たした。この時、サン・ラは74歳だった。
アーケストラは、ジャズフェスティバル〈ライヴ・アンダー・ザ・スカイ〉で神奈川・読売ランドに出演。さらに富山、福岡、大阪万博記念公園を回り、途中、渋谷クラブクアトロで連日おこなった公演を挟んだあと、ツアーの最終日が8月8日、今回リイシューされる新宿ピットインでのライブだった。
この日本公演で、アーケストラは驚くほどサービス精神にあふれた演奏に終始したといい、スタンダード曲を含むセットリストのビッグバンドジャズを披露。一方で複雑なアレンジ、各プレイヤーの名人芸、テレパシーが通じているかのようなバンドの一体感も素晴らしいといい、〈音の神話の科学者〉と呼ばれるサン・ラのサウンドバイブレーションを通じてミステリアスなスペースミュージックで魅せた、全盛期のような記念碑的ライブだったそうだ。
レーベル、DIWのYouTubeチャンネルでは、本作のトレーラー動画が公開された。
2021年に映画「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」が公開され、2023年に評伝「宇宙こそ帰る場所――新訳サン・ラー伝」が刊行されるなど、近年再注目されている異才サン・ラ。彼の伝説の来日ライブを、ぜひこの機会に浴びたい。
RELEASE INFORMATION
リリース日：2024年5月22日（水）
品番：FJSP501
仕様：2枚組CD
価格：3,905円（税込）
TRACKLIST
DISC 1
1. Introduction
～ Cosmo Approach Prelude
2. Deciplin 27 B
3. Angel Race
～ I Wait For You
4. Tokyo Dance Blues
5. Queen Notions
6. Chopin: Prelude
7. I Want To Be Happy
8. If You Come From Nowhere Here
9. East Of The Sun
10. Can You Take It?
11. We Travel The Space Ways
DISC 2
1. Prelude Avantgarde No. 2
2. Astro Black
3. Prelude To A Kiss
4. Frisco Fog
5. Why Was I Born
6. Opus Spring Time
7. Interstellar Lo-Ways
8. Cosmo Swing Blues
9. Space Is The Place
解説：湯浅学
翻訳：大塚奈保子
編集マスタリング：George Mori
デザイン：ダダオ
※1988年11月発売DIW824『LIVE AT PIT-INN. TOKYO, JAPAN』（CD）の拡大版=コンプリート盤となります
■LP
リリース日：2024年7月3日（水）
品番：FJSP503
仕様：LP
価格：4,488円（税込）
Side A
1. Introduction
～ Cosmo Approach Prelude
2. Angel Race
～ I’ll Wait For You
3. Can You Take It?
4. If You Came From Nowhere Here
Side B
1. Astro Black
2. Prelude To A Kiss
3. Why Was I Born?
4. Interstellar Low Ways
解説：湯浅学
翻訳：大塚奈保子
編集マスタリング：George Mori
デザイン：ダダオ
※1988年11月発売DIW8024『LIVE AT PIT-INN. TOKYO, JAPAN』（LP）と同内容です
■Live At Pit-Inn Tokyo, Japan, 8, 8, 1988
Sun Ra: piano, synthesizer, vocals
Michael Ray: trumpet, vocals
Ahmed Abdullah: trumpet
Tyrone Hill: trombone
Marshall Allen: alto sax, flute, percussion
John Gilmore: tenor sax, clarinet, timbales, vocals
Danny Ray Thompson: baritone sax, percussion
Eloe Omoe [Leroy Taylor]: alto sax, bass clarinet, contra-alto clarinet, percussion June Tyson: violin, vocals
Bruce Edwards: electric guitar
Rollo Radford: electric bass
Samarai Celestial [Eric Walker]: drums
Earl “Buster” Smith: drums
Judith Holten: dance
