ジャズ、現代音楽それぞれの極北である二つの名が並ぶ鼻血ものの組み合わせ。86年録音、87年に一度リリースされて以降日の目を見なくなってしまった伝説の音源が20数分の未発表部分を追加し完全版での復刻&初CD化! リスナー層は重なる気もするが音楽性での共通部分を見出しにくい二人がどのような音を出しているかが気になるところ、RAのカッコ可愛いシンセソロとケージのヴォイス&沈黙という双方の抽象的なパフォーマンスが交互に繰り返され終盤ではセッションに至る。外的宇宙(土星)からの使者と内的宇宙(禅)の求道者の交信、そして奇跡の邂逅を垣間見る興奮と幸せがここにはある。
ジョン・ケージとサン・ラーによる究極のアヴァンギャルド・セッション『コンプリート・コンサート』復刻&初CD化
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